問題
ある消費者の効用関数がU=xy+x+yで表されている。また、X財の価格はPx、Y財の価格は80、この消費者の所得が1200であるとする。
この場合において、X財の需要曲線を求めよ。
解説
X財の需要曲線とはX財の数量と価格の関係を表す曲線のことを指します。したがって、最終的にxとPxの関係を表す等式を作るように計算を進めます。
まずは、予算制約線を求めます。X財の価格がPx、Y財の価格が80、所得が1200であることから、
1200=Px・x+80y
続いて、MUx,MUyを求めます。
MUx=∂U/∂x=y+1
MUy=∂U/∂y=x+1
加重限界効用均等の法則より、
MUx/Px=MUy/Py
⇔(y+1)/Px=(x+1)/80
⇔80y+80=Px・x+Px
⇔80y=Px・x+Px-80
これを予算制約線に代入して、
1200=Px・x+Px・x+Px-80
⇔1280=2Px・x+Px
⇔1280=Px(2x-1)
∴Px=1280/(2x-1)
参考記事⇒『無差別曲線と予算制約線』