国内総生産(GDP)~日本・諸外国の推移~

国内総生産(GDP)

国内総生産(GDP)とは、ある一国で生産された財・サービスの総額のことです。この指標を見ると、その国の経済力を知ることが出来ます。つまり、国内総生産(GDP)の数値が高ければ高いほど、その国の経済力は強いということになります。

より具体的にいうと、一定期間内に財・サービスの生産を通して生み出された付加価値の合計が国内総生産(GDP)です。付加価値というのは、文字通りある財に対して付け加えられた価値のことです。付加価値については、最後の方に説明を入れております。

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国民純生産(NNP)』、『国民総生産(GNP)』、『国民所得(NI)

国内総生産(GDP)は、国内総生産という文字通り、国内の経済活動に着目した指標であるので、海外で日本人が稼いだ金額は含まれません。ただし、逆に外国人が日本で稼いだ金額はGDPに含まれます。具体的にはイチローが稼いだ金額はGDPに含まれませんが、日本にいる外国人選手が稼いだ金額はGDPに含まれます。また、企業についても同様です。

国内総生産(GDP)には、物価上昇率を反映したもの及びそうでないものがあります。それらを名目GDP、実質GDPと呼びます。例えば、企業の利益が前年と比べて10%増えたとしても、物価も前年に比べて10%上昇していれば、得られる利益は実質的に前年と変わりませんよね。

このことから、物価の上昇率を考慮して計算されたGDPを実質GDP、物価の上昇率が考慮されていないGDPを名目GDPといいます。

一般的に、GDPの規模を比べる場合、GDPを国の人口で割った国民一人当たりGDPを使います。この数値が、国民の生活レベルを示し、値が高いほど国民の生活水準も高いと言えます。

日本の国内総生産(実質GDP)の推移

GDPの推移

このように、だいたい500兆円程度で推移しています。長らくニュースでは不況が叫ばれてきましたが、実際にこの推移を見たら分かるように、日本経済は全く成長していないのです。

リーマンショック後の2011年はマイナスになっていますが、それ以降は増加する傾向にあります。しかし、その増加幅は微々たるものであり、好況というにはほど遠い状態であるということが分かると思います。

それでは、日本と他国のGDPを比べてみましょう。

日本のGDPと世界のGDP(名目)

gdp

2014年におけるGDPの高い国を上から順番に10ヶ国並べました。単位は100億USドルです。

1位はもちろん、世界経済の中心であるアメリカで、その額は日本の3倍以上にも及びます。やはり圧倒的な経済力を持つアメリカがこれほど高いGDPを誇るというのは納得していただけると思います。

そして、2位に君臨するのが中国です。そのGDPは日本のおよそ2倍以上であり、日本が追い付くのはもはや不可能に近いと思われます。

中国が日本のGDPを上回ったのは5年前です。以前から中国の発展は目覚ましく、日本を追い抜くであろうと言われていましたが、追い抜かれてからたった5年でこれほど日本に差をつけると思っていた人は少ないのではないでしょうか。

5年前はほとんど同じ水準にあった日本と中国のGDPにも関らず、これほど歴然な差が生まれてしまったのです。

このペースでいけば、中国がアメリカを追い越す日もそう遠くはないのかもしれません。

そしてようやく3位にあるのが、日本です。中国に抜かされるまで日本は世界2位のGDPを堅持し続けましたが、5年前に3位へと転落しました。

日本経済は低迷していると言っても、今の中国を追い抜かすほど好況になるとは考えにくいです。よほどのことが起こらない限り、日本はこのまま3位であり続けるのではないかと思います。

付加価値について

例えば、りんごのシャーベットを考えます。農家がりんごを作って100円で売ったとしましょう。ただし、種や土地、労働などの費用は一切掛からないものとします。

この時、農家は100円の価値を新たに生み出したという意味で、付加価値は100円であると言うことが出来ます。

さらに、りんごを買った人がシャーベットを作って150円で売ったとしましょう。ただし、シャーベットを作るための道具や労働などの費用は一切掛からないものとします。この時、りんごの価値100円に50円が上乗せされて取引が行われています。つまり、りんごを買った人は50円の価値を生み出したという意味で、付加価値は50円であるということが出来ます。

このことから、付加価値の合計は100+50=150円という結果を得られます。

また、最終的に売れた商品(完成品)の価値がそのまま付加価値の合計を表します。

つまり、付加価値=りんごの価値+(シャーベットの価値ーりんごの価値)という計算をしなくても、付加価値=シャーベットの価値というように表記することが出来るわけです。

このように途中の過程にある付加価値を計算しなくても、最終生産物の価値を見ると、総付加価値が明らかになります。

関連項目;QE(Quick Estimation)

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